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【AI】moisesでボーカル抽出してremixを作ってみた

moisesを使ってremix作ってみました!

原曲とは正反対の夏野菜カレーのようなアレンジです。

↑原曲

というわけで今回はmoisesの使い方について書いていきます。

これまでのボーカル抽出

僕はこれまでボーカル抽出をする際、「歌声りっぷ」というソフトを使っていました。

とても高性能で便利なソフトなのですが、原曲とオケの2つの音源を用意する必要があるのが難点でした。また歌声りっぷはwindowsOSのみに対応しているので、macOSユーザーの自分は音源を用意した上でwindowsを使っている友人にお願いする必要がありました。

しかしmoisesに必要なのは原曲のみ。また、macOS/iOS/androidOS/ブラウザ版があり誰でも簡単にボーカル抽出を行うことができます。

moisesの優れたUI

というわけで早速使ってみます。

ブラウザ版もありますが今回はmacOS用のアプリをインストールします。

ホームページからしていい感じです。

インストール後、アプリを起動し早速曲をアップロードしていきます。

moisesにはフリーアカウントとプレミアムアカウントがあり、プレミアムだとボーカル抽出の細かい設定ができたり1ヶ月5曲までの制限が無くなるといったメリットがあります。今回はボーカル/ドラム/ベース/その他というトラックに分けてもらいました。

曲をアップロードし、処理が終わるとこのような画面になります。

DAWの制作画面のようなUIで見やすいですね。

ボーカル以外のトラックの音量を0にするとボーカルだけが再生されます。ところどころ別のトラックの音がかすかに入っていますが、かなりきれいにボーカルを抽出できていると思います。

右上のExportボタンで各トラックの書き出しが可能です。

ちなみにその他にはギターとピアノの音が振り分けられていました。このあたりはプレミアムアカウントに移行することで細かく設定できそうです。

めんどうな設定もなく、インストールからボーカル抽出までがとにかくスムーズなのが魅力的です。

抽出したボーカル音源でアレンジを作る

ボーカル音源ができたのでアレンジを作ってみようと思いますが、実はmoisesにはボーカルの抽出以外にも様々な機能があります。

例えばmoisesは音源を読み込ませた時点で、BPM、キー、コードを同時に判別してくれます。このあたりの作業ってremixを作る際に地味にめんどくさいので非常にありがたいです。

moisesに表示されたBPMやキーをそのまま入力し、DAWのプロジェクトファイルを作成。あとはボーカルに合わせてアレンジをどんどん作っていきます。*今回はハーフテンポで測定されていたので倍のBPM180にしています。

今回のアレンジのコンセプトは「夏」なので、初っ端から三三七拍子を繰り出していきます。あと、夏っぽさを出したいときに僕がいつも使う”トロピカルビーチ進行”があるんですが、それがサビやリフでところどころ入っているCとC7の連打です。

ルートが変わらない進行って結構エモくなるんですが(例: C→Caug)C→C7は脱力感半端ないです。

個人的にmoisesの登場によってremixを作るハードルがかなり低くなったと感じています。

moisesを使ってAI歌声合成を生成というような未来もそう遠くないかもしれませんね。

(おまけ) moisesは楽器の練習にも最適

remixだけでなく楽器の練習もサポートしてくれるのがmoisesの特徴の1つです。

右下のChordsボタンを押すと読み込んだ曲のコード進行をリアルタイムで表示してくれます。また表示するコードを初級・中級・上級の3種類から選ぶことができます。

これはとてもいい機能だなと思いました。

例えばD♭maj7(9)だと、楽器を始めたばかりの人や音楽理論を勉強し始めたばかりの人にとっては呪文のような文字列に見えてしまうと思います。これをあらかじめ初級にセットしておくと自動的にテンション(D♭以降の音)を外してD♭と表示してくれます。実際弾き語りや楽器の練習をする際に弾けないコードがあって挫折するというのはよくある話ですが、テンションコードが弾けなくともルート音が弾けていれば一応は音楽的に成り立つということを知らない人は意外と多いのでは無いかと思います。

似たような話だと、Fコードが弾けなくてギターを挫折したという人は多くいますが実際にFコードを綺麗に押さえなければいけない場面ってあまりないような気がします。

弾けなければテンションを外したりパワーコードを使ったりと、音楽は自由なチョイスの連続です。そんな中で、プレイヤーのレベルに合わせて”だいたい合ってればOK”をアシストしてくれるのはとても優しい機能だなと思いました。

こういった機能はフリーアカウントでも一通り試すことができるのでぜひ利用してみてください。

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